双頭

 

 

 

 

 

案の定いらんところで蠢めく疫病の種

 

おかずが悲しい程に気付いたら食えなくなっていた

 

仮病をこれでもかって位に探してた

 

師走に入った今日この頃だけど

 

末永く先頭に立つ

 

そばに居て楽しいことや縮みゆく月の輪郭と

 

手を伸ばせば届くくらいの特に明るいあの一等星は

 

なんとなく人間が抜け出したような

 

練り歩いて

 

伸びやかに羽根をひろげて

 

ひそやかに振る舞ったのだった

 

平気な顔して放っておいたら

 

迷った先には見知らぬ無条件の迷宮入り

 

もんじゃ焼き屋が焼けるにおいに似た湯気を上げて

 

酔っ払いのようだった

 

ライオンのような凛々しいその姿と

 

留守番電話が鳴る

 

連絡は実は来ていない

 

老朽化した輪になった階段をん